色々なホームページをみていると、間違った法律の解釈を、あたかもホントのように書いてあるページがあり、大変気になりました(特に、著作権関係)。
ここで一つ、身近な法律から、ちょっと広い範囲まで法律を学んでみましょう。
法律とは、自然法則の「〜である」の世界ではなく、「〜であるべき」の世界です。
絶対というものは存在しません。
たとえば今、どんな理由があっても、人を殺そうと思って殺せば、間違いなく殺人罪に問われるでしょう。
しかし中世ヨーロッパでは、魔女狩りという名目で殺人が許された、という歴史的事実があります。
このように、法律とは、社会状況や時代によって形の変わるものなのです。  

普通、身の回りで関わってくる法律とはどういうものでしょうか?
恐らく、民法や刑法、人によっては商法、なんていう人もいるかもしれません。
代表的な法律とはなんでしょう。よく、「六法」と呼ばれるものがそれです。
何が六法かというと、憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法。この六個です。「憲・民・刑・商・訴(けん・みん・けい・しょう・そ)」なんて略されたりします。
しかしこれでは、五つの名前しか出てきません。
六個にしたい場合は、「憲・民・刑・商・民訴・刑訴」となります。
困ったときの救済サイト
ではこの中で、一番大事なものは何か?と聞かれたら、あなたは何だと思いますか?刑法でしょうか? 民法?名前しか聞いたことがないけど、六法の最初に名前がくるような憲法?
この判断は、それぞれの法律の立法趣旨によって決めます。つまり、何のために作られたか、ということで判断するのです。
ずばり言ってしまえば、日本の法律の中で一番重要だとされているものは、憲法です。

国民生活センター


ねずみ講バスターズ

日本弁護士連合会

小・中学校などで、憲法の前文を暗記させられたりとか、どこかの条文を覚えさせられた人は、いると思います。僕自信、何のための法律かもわからずに、憲法前文の穴埋め問題を解かされた記憶があります。
詳しくは、下の「憲法」の中に書いてあります。
ここではとりあえず、これらをとりあげます。
おまけで六法について書くと、商法は何となくわかるとして、民訴・刑訴とは一体何なのでしょう。
テレビドラマで、刑事さんはでてきます。でも、民事さんはでてきません。
中学校時代、訳が分かりませんでした。
刑訴とは、刑事さんを訴訟するための法律、つまり、権力を濫用したりして不当逮捕などをした刑事さんを罰するためのものなのかな?と、思っていました。
でも、民事さんはいない。聞いたことがない。それで、訳が分かりませんでした。
実は、民訴・刑訴の両訴とは、裁判をするときのやり方などが書いてあるのです。
いわば、裁判のルールブックです。
刑訴を例に挙げると、逮捕された者を起訴できるのは、検察官だけ(刑訴247条)、とかです。